当院の目指すもの

 

在宅夜間腹膜透析(NPD)の有用性と普及の必要性について


在宅腹膜透析療法の持続携帯腹膜透析(CAPD)はQOL(生活の質)の向上を目指し、医療技術の進歩とともにNPDが可能となり、夜間自宅で寝ている間に透析を遂行できることにより、社会復帰がより容易になってきました。当クリニックはこの在宅夜間腹膜透析を普及することを目的とした、血液透析施設を持たない東海地方初めてのクリニックです。まずは、NPDのきっかけについて詳しくご紹介します。

APD(自動腹膜透析)とは
APD(Automated Peritoneal Dialysis)とは、自動腹膜灌流装置(ホームAPDシステム)を利用し、夜間就寝中に自動的に腹膜透析液を交換するシステムです。従来の持続携帯腹膜透析(CAPD)のシステムでは、朝起きてから夜寝るまでに1日4〜5回の透析液バッグの交換を本人(又は介助者)で行わなければなりませんでしたが、APDの場合は、就寝前に透析液バッグをセットするだけで、朝までに必要な透析が自動的に行なわれます。またAPDでは透析液の注液量、交換回数等を自由に設定できるので、透析液のコントロールを始めとする様々な処方の設定が可能となり、医学的な見地らもその有用性が非常に注目されています。昼間のバッグ交換からの解放がもたらすライフスタイル面でのメリット、そして医学的な面でのメリットの双方を備えたAPDは、在宅医療であるCAPDの特性をさらに活かし、毎日の暮らしをより快適にし、腎不全透析患者のハンデイをうち消すシステムといえます。

APD(自動腹膜透析)のメリット
《ライフスタイル面でのメリット》

・APDでは昼間のバッグ交換を減らせます(無くせる場合もあります)。そのため、従来のCAPDに比べ、仕事や学業に時間を気にすることなく、昼間の行動半径が拡がります。
・昼間の透析液貯留を減らすか、貯留しないことにより、腹部の張りがなくなり、体型の維持がしやすくなります。
・介助者が対応する場合、従来のCAPDでは1日あたり平均4回の透析液交換の操作が必要でしたが、APDでは、就寝前と朝の終了時の対応で、負担もすくなく安心です。

《医学的なメリット》
・APDによる夜間就寝中の交換回数の増加、ならびに短時間での透析液の交換によって、血液中の老廃物の除去量および除水量の増加が可能となります。
・腹圧による合併症(腰痛、ヘルニア等)が認められる場合、昼間の透析液の貯留量を減らしますが、APDなら無理なく継続が可能です。
・APDでは通常のCAPDにくらべ、1回あたりの透析液貯留時間を短くすること、また昼間の貯留を少なくするか貯留しないことで透析液中のブドウ糖の体内への吸収を減少できます。高TG(トリグリセライド)血症の是正や食欲増進につながり、代謝の改善が図られます。

  

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